個別記事の下に関連する記事を自動取得して表示してくれるプラグインです。
長いタイトルのプラグインですが、単語の頭文字を取ってYARPPとも略されています。
関連記事の表示は最近のブログタイプのサイトではもはや定番アイテムで、その中でもこのYARPPが一番有名です。
特長
- デフォルトで日本語化
- サムネイル表示も選択可能
- わかりやすい設定
- 関連記事スコアの詳細の設定が可能
有料版もありますが、無料版で基本的な機能は揃っています。
数年前はサムネイルのレイアウトが崩れていたりしたこともあり、めんどうだけどカスタマイズするか、それとも外部ツールに頼るかなどで迷うこともありましたが、今は問題ありません。
表示する関連記事の抽出も詳細まで設定できます。
インストールと使い方
WordPressの管理画面から、「プラグイン」>「新規追加」>「検索」で【Yet Another Related Posts Plugin】を検索してプラグインをインストールします。
管理画面>「設定」に「YARPP」の項目が追加されていますので、そこから設定が行えます。
詳細設定
管理画面>「設定」>「YARPP」で設定を行います。設定項目が全部表示されていない場合は、右上の【表示オプション】をクリックし、出て来た項目にチェックを入れます。
フィルター設定
項目 | 説明 |
---|---|
このカテゴリーの記事を表示しない | 表示しないカテゴリを選択可能 |
パスワードで保護されている記事も表示 | チェックするとパスワードで保護されている記事も表示 |
過去〇〇の記事だけを表示 | 指定した期間の記事だけ表示可能 |
日本語化されているので説明をするまでもないかもしれません。項目の横にある「?」にマウスオーバーすると、使い方の解説も出てきます。
期間指定は、旬を過ぎてしまうと価値がなくなるようなジャンルを扱っているブログなどで使うと便利かと思います。
関連スコア設定
項目 | 説明 |
---|---|
表示する最低関連スコア | 関連スコアを任意に設定可能 |
タイトル 内容 カテゴリー タグ | それぞれの重要度を設定可能 |
全ての投稿タイプの結果を表示 | チェックすると全ての投稿タイプが対象となる |
過去の記事だけを表示 | チェックすると(表示されている記事より)過去の記事だけ関連表示 |
【表示する最低関連スコア】:YARPPは各対象記事の関連スコアを計算して関連スコア以上の記事だけを表示しています。数値を下げると関連記事の表示候補が増えます。
【タイトル】【内容】【カテゴリー】【タグ】:「検討する(しない)」「重要視する」などで、関連度計算の重要度を設定できます。
【全ての投稿タイプの結果を表示】:チェックを外すと同じ投稿タイプのみ(投稿には投稿、ページにはページ)が表示されます。
表示設定
項目 | 説明 |
---|---|
自動表示 | コード入力せずに関連記事の自動表示 |
アーカイブでも表示 | チェックするとアーカイブ(記事抜粋ページ)でも表示 |
一度に表示する関連記事数 | 表示する関連記事数を設定 |
表示順番 | 表示の並び順を選択可能 |
この関連記事プラグイン(YARPP)を宣伝しますか | チェックすると関連リンクの下に作成者リンクが表示 |
【自動表示】:をチェックすると、チェックしたページで自動的に関連リンクが挿入されます。自分で位置を決めたい場合はチェックを外します。(方法は下記で解説)
【表示順番】:「関連スコアの高い(低い)順」「日付(昇順・降順)」「タイトル(昇順・降順)」から選択可能。
【デザイン】:「リスト」「サムネイル」「カスタム」から選択可能。
最近良く見られる横並びのサムネイル付き関連リンクの場合、真ん中の「サムネイル」を選択します。
サムネイル表示の場合、さらに「ヘッダー」「デフォルト画像」「関連記事がない時のメッセージ」が任意に設定可能です。
カスタムテンプレート
「カスタム」を選択すると、「YARPP」のテンプレートタグを使用しているテーマフォルダに移動するメッセージが出ます。
移動先は使用しているテンプレートフォルダの直下(クリックすると自動でコピーされる)になります。
この表示が出るのはまだカスタム用ファイルを1つも作成していない場合です。元ファイルは「wp-content/plugins/yet-another-related-posts-plugin/yarpp-templates」に入っています。
テンプレートの移動をすると、その他複数のテンプレートからも選択可能です。
同じように、使用しているテーマフォルダの中に自分でカスタマイズしたテンプレートを入れれば、そのファイルを選択して使用することもできます。
ファイルのカスタマイズは「yarpp-template-example.php」などを適当にリネームして作り直すと良いと思います。
RSS設定
RSSページにも関連記事を表示できます。
ボックスにチェックすると、上記の記事ページのように細かい表示形式の設定が可能です。
カスタマイズ
任意の場所に設置する
【表示設定】でチェックを入れれば自動的に関連記事の挿入をしてくれますが、細かい表示箇所までは設定できません。
その場合、「表示設定」のチェックは外して自分で以下のコードを記述することで、好きな場所に表示させることができます。
<?php related_posts(); ?>
↑これを入れるだけです。
個別記事の場合、大抵は「single.php」になることが多いと思います。
このコードを記述したままプラグインをOFFにしてしまうと、テーマの表示がおかしくなるので注意です。メンテナンスの時とかにこれを忘れているとびっくりすることになります。
タイトルの文字数を調整する
いざサムネイルで表示してみると、実はタイトルが変なところで途切れてしまうことが多いです。デフォルトの場合、枠と文字数制限のをあまり多く取ってはいないようです。
全て表示させたい場合は【表示スペース】と【文字数】の設定を増やす必要があります。
コードの修正方法
管理画面>「プラグイン」>「インストール済みプラグイン」>「Yet Another Related Posts Plugin」から「編集」をクリックします。
そこから、【yet-another-related-posts-plugin/includes/styles-thumbnails.css.php】を探してクリック、その中のコードを修正します。
表示スペース増やす
$height = (isset($_GET['height'])) ? (int) $_GET['height'] : 120; $width = (isset($_GET['width'])) ? (int) $_GET['width'] : 120; $margin = 5; $width_with_margins = ($margin * 2) + $width; $height_with_text = $height + 50; $extra_margin = 7;
上記の箇所を探し「height + 50」のところの数値を増やします。
長めのタイトルを使用している場合は130前後が参考数値です。
文字数を増やす
.yarpp-thumbnails-horizontal .yarpp-thumbnail-title { font-size: 1em; max-height: 2.8em; line-height: 1.4em; margin: <?php echo $extra_margin; ?>px; margin-top: 0px; width: <?php echo $width; ?>px; text-decoration: inherit; overflow: hidden; }
上記の箇所を探し「max-height: 2.8em」の数値を増やします。
こちらも、長めのタイトルを使用している場合は9.8程度から調整してみると良さそうです。
あとがき
プラグインの説明を書いておいてなんですが、長らく愛用していたYARPPから別のプラグインに乗り換えることにしました。
まぁ、そんなに大きな不満があったわけではありません。ただ、もっと良さそうなプラグインを見つけてしまったんで…
ある時サムネイルの表示方法を変えようと思ったんですが、この辺を手軽に選べるのがどうもYARPPだと有料版であるっぽいんですよね。
自分でいじればいいんですけど、ちょっとめんどうOrz
で、他を探したら豊富デザインから選べる関連記事表示プラグインがあって、それを使えば解決じゃん、って具合の成り行きです。
まだ試し中なので、使い勝手が悪ければまた戻って来るかもしれません。