検索エンジン用のサイトマップではなくて、コンテンツに表示させる「サイトマップ」を自動で作成してくれるプラグインです。
所謂、記事の全件(一部)をずらっと一覧にしてメニューとしたものです。
手動で作成・更新となると、手間が掛かる上にうっかり更新を忘れたり、記述間違いのリンクエラーなどミスをしがちですが、このプラグインを使用すれば一度簡単な設定をするだけで、新規記事を書いたら自動で更新してくれます。
ちなみに、カテゴリごとにサムネイル付きのメニューを作りたい時などは、他に良いプラグインがあります。
特長
- 簡単設定の日本語対応
- デザインが豊富で、しかもとてもきれい
他の類似プラグインはあまり見ていないのですが、これが一番有名のようです。デフォルトで日本語対応です。
とにかくデザインが豊富で、クールなサイトマップメニューが作成できます。
注意点
あくまでサイトマップ作成用途なので、これを使用してメニューとして使おうとしても、1つしか作れません。
例えば、「カスタマイズ」のページを作成してカスタマイズカテゴリの記事一覧メニューを表示、「プラグイン」のページを作成してプラグインカテゴリの記事一覧メニューを表示させるといったことはできません。
また、並び順がカテゴリID順になるのですが、順番を変えるには他のプラグインと併用する必要があります。(Category Order)
カテゴリーの並び順を変えるプラグイン【My Category Order】と【Category Order】
インストールと使い方
WordPressの管理画面から、「プラグイン」>「新規追加」>「検索」で【PS Auto Sitemap】を検索してプラグインをインストールします。
設定は管理画面の「設定」>「PS Auto Sitemap」から行います。
前準備
最初に任意のタイトルでサイトマップを表示させるページを作成しておくとスムーズです。大抵は、固定ページに作成する人が多いかもしれません。
ページを作成したら、その記事IDを確認しておきます。
記事IDの確認方法
記事の編集画面でタイトル下、パーマリンクの2つ右(編集の右)に「短縮URLを取得」とありますので、そこをクリック。
ボックスにURLが出ますので、そのURLの「?p=〇〇」の数字部分が記事IDになります。
詳細設定
項目 | 説明 |
---|---|
ホームページの出力 | チェックを入れるとホームページ(トップページ)が表示される |
投稿リストの出力 | チェックを入れると個別記事が表示される |
固定ページリストの出力 | チェックを入れると固定ページが表示される |
サイトマップを表示する記事 | サイトマップを表示させる記事IDを入力 |
出力階層制限 | カテゴリの階層構造をどこまで表示するかを選択 |
先に出力するリスト | 選択したほうを先に表示 |
カテゴリーと投稿の表示 | 「同一マップ内」:全件表示 「投稿を分割」:カテゴリ名のリンク表示 |
除外カテゴリ | 出力したくないカテゴリーIDを入力(複数の場合カンマ区切り) |
除外記事 | 出力したくない記事IDを入力(複数の場合カンマ区切り) |
スタイルの変更 | 好みのスタイルを選びます |
キャッシュの使用 | チェックを入れると表示が速くなります |
制作者リンクの表示 | チェックを入れると製作者のリンクが”非表示”になります |
説明
設定項目は日本語なのでほとんど見たままです。好みですが、サイトマップですので個別記事の全件表示が基本なのかとは思います。
【キャッシュの使用】:他のキャッシュ系プラグインを入れていると競合するとの報告もあるので、その場合はチェックを入れないほうが良いかもしれません。
【制作者リンクの表示】:プラグイン製作者の「Powered by Prime Strategy Co.,LTD.」の非表示ができます。
設置方法
1.【サイトマップを表示する記事】に記事IDを入力しておきます。
2.記事に以下のコードを入力します。(テキストモードにしておくこと)このコードはプラグインの設定画面にも記載されています。
<!-- SITEMAP CONTENT REPLACE POINT -->
これでサイトマップが自動で表示されます。
表示順の並び替え
「Category Order」のプラグインでカテゴリの順番を変える必要があります。
カテゴリーの並び順を変えるプラグイン【My Category Order】と【Category Order】
先にPS Auto Sitemapでサイトマップページを作成していた場合、Category Orderで並び替えをしても、そのままでは反映されません。その場合、サイトマップを表示している記事を「更新」すると、きちんと反映されます。
あとがき
昔は階層の深いWebサイトなどで、ユーザが目的の記事を簡単に探せるようにするためにサイトマップを用意していました。
最近のWebサイト、特にワードプレスではブログタイプの運営が主流のためか、ユーザ用のメニューは作らずにひたすら最新の記事、もしくは、プラグインで人気の記事を表示させたり、検索エンジンでロングテールを狙って個別記事を見てもらう傾向が強かったりします。
ただ、ワードプレスでも、ある程度専門的なテーマに絞って運営をしている時は、サイトのジャンルに興味を持った閲覧者は様々な記事を巡回しますので、サイトマップがあるとアクセスが飛躍的に伸びます。
もちろん、ただアクセス数を伸ばすためというよりも、サイト内にどんな記事があるのかを一目でわかるように、ユーザビリティを考えた設計のためでもあります。
全部の記事に簡単にアクセスできるわけですから、検索エンジンのクロールも助けます。
とにかく、これを作メリットはたくさんあるので、サイトメニューを作るのがめんどうでも、全件表示のサイトマップは最低限用意しておきたいところです。